Newcomer20

平成26年度
阿部 恭子
YASUKO ABE

今年度、入局した3年目の阿部恭子です。幼い頃から母親が産婦人科医として働く姿をみていたこと、出身の福島県の産婦人科医が少なく、里帰り出産が困難なことから、少しでも地元に貢献できたらと思い、高校生の頃に産婦人科医になろうと考えました。また、産婦人科は唯一、病棟や手術室で患者さんに「おめでとう。」と言える科だと思ったからです。
研修医時代の内科研修で、内分泌やホルモンにとても興味を持ちました。内科も一度は考えましたが、産婦人科に生殖内分泌という分野があること、無月経や不妊など女性のQOLにかかわることを知り、女性の一生にかかわる仕事がしたいと思い産婦人科に入局しました。
今年度は私を含め7人の同期が入局しました。3カ月ごとに病院や救命救急センター、NICUをローテーションするため、同期同士が一緒に働く機会は少ないですが、お互いの近況を報告したり、相談したりと、とても心強く楽しいです。私は、入局後から3ヶ月ごとに、聖マリアンナ医科大学本院の婦人科、横浜市西部病院産婦人科をまわりました。現在は、西部病院の救命救急センター勤務となっています。外勤先も含め、それぞれの病院で、診察時の器具の使用方法や外来での診療、手術やICU・病棟管理など様々なことを経験し学んでいます。
また、研修医時代に、若年発症乳癌患者さんの妊孕性温存のための活動を知り、女性の不妊に関係する研究をしたいと思い産婦人科学の大学院に入学しました。現在は大学院授業を受講し、論文の書き方、臨床研究の計画の立て方、論文の読み方等を学んでいます。
まだまだ不安でいっぱいであり、右も左もわからず勉強の毎日ですが、医局の先生方や病棟・外来スタッフの皆様、患者さんやそのご家族など様々な方々に支えられていることを日々実感します。高校の頃に理想とした女性の一生に関わり患者さんと一緒に歩んでいける産婦人科医に少しでも近づけるように、これからも初心を忘れず、自信をもって診療できるように日々努力していきます。よろしくお願いいたします。