
平成29年度
久慈 志保
SHIHO KUJI
このたび聖マリアンナ医科大学産婦人科学に入局させていただいた久慈志保です。出身は稲城市で、田園調布雙葉高等学校卒業後、東京女子医科大学に進学しました。大学の部活はバスケットボール部でした。2001年大学卒業後、同大や他施設で研修を行い、2004年より東京女子医科大学産婦人科勤務、2007年より静岡がんセンター婦人科に勤務しました。近年2人の子供を出産した関係で東京に戻ってきました。静岡がんセンター在籍中、鈴木直先生のアグレッシブな講演を学会やセミナーなどで拝聴する機会があり、東京に戻ったら是非聖マリアンナ医大でがん治療に携われたらと思っていました。快く受け入れてくださった教授や医局員の皆様には深く感謝いたします。
前勤務先では約10年婦人科がんの患者さんばかり診療してきました。そして沢山のことを学ばせていただきました。手術手技の習得や適切な治療方針を立てられるようになるには当然努力と経験が必要ですが、患者さんやご家族が「本当にここで治療してよかった」と思われるような医療を提供するためには、頭と手だけでは足りないことをたびたび思い知らされました。患者さんには、病気になった自分は弱者であるというようなマイナスの感情を持つことなく、尊厳を保ち、病気にかかる前と変わらない心情で社会や家族の一員として活躍していただきたいと思っています。それには医療者側の雰囲気や態度、言葉の一つ一つが重要な要素になっていくと思います。そして担当医一人の力だけではできない大変難しいことだと思っています。
この度大学病院に勤務し、多くの仲間と問題を話し合える場に恵まれました。皆で仲良く、色々な意見を取り入れ、他の職種の方々ともコミュニケーションを十分にとり、医療者全員が同じ目的に向かってより良い医療を提供していけたらと思います。その一員として、どうぞよろしくお願いいたします。
