Cross Talk7

同じ医局内で恋愛・結婚。
正直、どーなの?
岩端夫妻

MEMBER

  • 岩端 秀之 先生
    産婦人科医長
  • 岩端 由里子 先生
    産婦人科医
  • 岩端 りん ちゃん

聖マリアンナに、恋はある!?

お二人は、いつ頃ご結婚されたのですか?
秀之

結婚式はこれから挙げる予定ですが、入籍したのは2017年です。だから…2年前?

由里子

そうだね。ガンさんがアメリカのシカゴに留学しているときに、両家の顔合わせもしたよね。

秀之

なつかしいな〜。うちの父親も産婦人科医をやっている関係上、あまり時間を割けなくて。仕方なくSkypeで初めての両家顔合わせ(笑)。

由里子

入籍したあとは、りんの出産もあったし。実は私、いま入局2年目になるんですが、結婚と出産を終えてから当院の医局に入っているんです。だから、経歴としては珍しいかもしれません。

秀之

結婚するのが決まっていたから、入局後の1年目は、僕と一緒にシカゴに行っていたんだよね。

由里子

向こうでは研究課題に取り組みつつ、お腹の中にいた我が子の成長に向き合って。2018年3月に、りんが生まれました。

秀之

これまで、医師としてたくさんの出産に立ち会ってきたけれど、自分の子どもが生まれた瞬間は何ごとにも変えられない喜びがありましたね。すっごく感動しました。

由里子

私も、はじめての出産が海外だなんて!夫と一緒に留学させてもらえたことで、いい経験ができました。

お二人のように、同じ医局内で結婚している方って、多いんですか?
由里子

多くはないよね。むしろ、少ない?

秀之

ドクター同士は…3組くらいかな。

由里子

医局内で結婚している人は、学生時代から付き合っていて、それから結婚を迎える人が多いのかな?

秀之

それが多いかも。だから、いま大学生や研修中の人で、付き合っている相手がいる人は、将来を見据えて同じ病院や医局に入るっていうのも手かもよ(笑)。

由里子

私たちも、そうだったしね。研修医時代、どの科を専門にするか見て回っていたときに、ガンさんと出会って。最初は先輩のうちの一人だったのに、飲み会だっけ?コンサートだっけ?で、どんどん親しくなって…。

秀之

あんまり詳しいことは言わないの!

一同

(笑)

由里子

同じ医局じゃないけれど、聖マリアンナ大学病院内で結婚する人は、多いような気がするね。

秀之

そうだね。他科のドクター同士だったり、看護師さんとだったり。

由里子

あんまり関係ないことをいろいろ話すと、サイトの趣旨とズレていくかも?

秀之

いやぁでも、仕事だけでなく自分の人生も含めて、どんな環境で働くかは大切だからさ。

由里子

そうだね。真相はぜひ、みなさんの目で確かめにきてください(笑)。

出産、子育て、気持ちがわかる。

実際、ドクター同士の結婚っていかがですか?
由里子

私はまだ医師としての経験も浅いので、仕事の中でわからないことがたくさんあります。だから、身近で質問できる先生として夫を頼れるのは、同じ医局員でよかったなと思う瞬間ですね。

秀之

同じ科だから、不安とか悩みとか手に取るようにわかるしね。あとは、同じ病院に勤めているから、お互いどれだけ忙しいかもわかるので、私生活のことも考えると、よかった点になるのかな。

由里子

そうそう、忙しいのは、お互いさまだからね。

秀之

僕はいま、聖マリアンナではなく多摩病院に勤めているんですが、本院に比べてドクターの数も少ないから、自分がいろいろ手を動かさないと、仕事が回らなくて。だから当直の回数とかも多いけれど、妻も事情をわかってくれるから助かりますね。

由里子

でも、昔よりは病院にいる時間も減ったんじゃない?私がはじめて会ったころは、いつも病院にいるイメージがあったから。私が出勤するときも退勤するときも常にいたから、「岩端先生、まさか病院に住んでいるんじゃ…。」って思っていたし(笑)。

秀之

そんな頃もあったな〜。当時は「産科」と「生殖」を掛け持ちしていたから、とにかく時間がなかったんだよね。もちろん、自分がやりたくて2つを診ていたわけだけど。ま、当時は独身だったし、医学の知見を広げることに必死になっていたからさ。

由里子

それでいくと、私はまさにいま、いろいろ勉強したいなと思っている時期。だから、朝早くから夜遅くまで、病院にいることが多いですね。それをわかってくれる夫の存在はありがたい。

秀之

僕が勤めている多摩病院では、他の先生や部長が家庭環境のことも理解してくれているので、自分の時間の都合をつけやすいように配慮してくれています。だから週に何日かは、仕事終わりに僕が娘を迎えにいって、ミルクをあげたり、お風呂に入れたり。パパとして頑張っています!

勤務時間やシフトなども優遇されているんですか?
由里子

「完全優遇」とまではいきませんが、周りの先生たちが結構フレキシブルに対応してくれています。

秀之

ほんとうに、周囲のみなさんの助けがあってこそ。感謝ですね。

由里子

仕事と子育てを両立する苦労や難しさをわかってくれる。それはもしかすると、仕事の中で「女性」や「赤ちゃん」と向き合っている「産婦人科」だからこそ、なのかもしれませんね。

娘も、聖マリアンナの一員です。

聖マリアンナでは、なにか結婚や育児などに関する制度は、あるのでしょうか?
由里子

育児でいくと、産休・育休がちゃんと取得できる環境です。女性は、産休後に1年間の育休が付与されています。お休みしたあと、ほとんどの方が復職されていますね。

秀之

その他、特徴的なところでいくと、男性も育休を取得できるんだよね。たしか1ヶ月だったかな?

由里子

そうそう。「男女共同参画キャリア支援センター」という組織があって、男女ともに働きやすい環境を整えるべく、活動しているんだよね。

秀之

だから、男性医師も取得しやすい環境になっています。僕はというと、シカゴで娘の出産を迎えたこともあり、なかなか時間を取れずじまい…。いまからでもお休みって取れるのかなぁ。

由里子

それ以外でいくと、あとは「研究助成金」がもらえるんだよね。

秀之

子供がいて、かつ研究して論文を書いている先生には、50万円の研究助成金が出ていたかと。これはすごい助かるよね。

由里子

論文と言えば、英語に翻訳する費用も負担してくれたはず。

秀之

子どもがいても、仕事のパフォーマンスを上げられるような取り組みが、いろいろ揃っている。その辺りのサポートはこれからも増えていくんじゃないかな。

由里子

もっと詳しく知りたい方は、「聖マリアンナ 男女共同参画キャリアセンター」でWeb検索すると詳しい情報が出てきますよ。

お二人がお仕事されているときは、
りんちゃんはどこかに預けているんですか?
秀之

院内に「さくら保育園」という職員向けの保育園があって、そこに預かってもらっています。

由里子

同じ病院内にあるから、出退勤にあわせて送り迎えもできるし、すごく助かっています。

秀之

内線で連絡もつくから、お迎えが遅れそうなときも連絡を入れておけば、配慮してくれるし。

由里子

子どもに何かあったときも安心ですよね。すぐに駆けつけられるし、何より病院内だからすぐに専門医に診てもらえる。

秀之

世の中的には最近、待機児童問題とかもあって、子どもを預けられる施設が少ないじゃないですか。その点、「さくら保育園」は、受け入れのキャパシティも大きいし、りんもすぐに入れたよね。

由里子

あと、保育士さんの数も多いんだよね。いま、0歳児クラスに入っているんですが、子ども3人に1人の保育士さんがついてくれていて。手厚い体制が整っているんです。

秀之

保活をしなくても入園できたのは、よかったよね。

由里子

いろんな制度があったり、保育園があったり。仕事と家庭を両立しやすい環境は、これからもっと整っていくんだろうね。

秀之

そしたら、医局内の夫婦がもっと増えるかも。

由里子

それは、わかんないけど(笑)。私たちは医局内カップル、ウェルカムですよ!